ミックス分野のAI化を推し進めているのがiZotopeでして。同社のNeutronはミックスを、OZONEはマスタリングを自動化してしまおうというソフトです。
今年のニューイヤーセールでiZotopeに手を出してからだいぶ使い込んだのでレビューしてみようかと思います。結論から先に言いますと、OZONE8いいです。
iZotope OZONE8レビュー
僕の使い方はとりあえずミックスして、マスタリング作業的な2MIXの最終段にOZONEをぶち込む、そしてトラックアシスタントを選択して、なんか適当にぽちぽちしてアナライズしてもらって適用されたら、EQとかコンプとかの値を見て、「ふむ…なるほど…。」みたいな顔をして終わらせます。
つまり、大体OZONEに任せてお終いです。
例えば自分でCD-Rに焼くとか、ストリーミングに上げるとかする音源の場合、OZONEで簡易マスタリングぱぱっとしちゃってアップしたり出来るので。プレス用のDDPデータが要らなければこれで必要十分だと思います。
流石に本来のマスタリングではOZONEだけってことは無いですが、それでもリミッターがわりにOZONEを使います、メータリングが優秀なので。
あと買った方がいい理由としては、
- 単品でプラグインを買うより結果的に安く済む
- 使いやすく視認性が良い点。
単品でマスタリングで使えそうなプラグインを揃えると結構お金もかさむし、EQ、コンプは勿論のこと、ダイナミックEQ、マルチバンドコンプ、ステレオイメージャー、エキサイター、テープエミュレート、リミッター等ミックスで使うプラグインは大体全部入ってるので、ミックスをこれからやってみたいという人にもオススメ。
そしてプラグインを買うと最初のうちはプリセットをぽちぽちするか、本とかネットを参考に数値を打ち込むことでプラグインを使っていくことになりますが、まぁ全然良くならないことが多いです。
その点オゾンは、音源を読み込んだものに対して動的にプリセットを拵えてくれるので、使える音になることが多いです。これは同社のニュートロンよりも精度高く感じます。ニュートロンは持ってるけどあんまり使って無い。
メーターやEQ個別プラグインにはそれぞれアナライザがついているので視覚的に確認もしやすくて便利です、Advanceバージョンを買うとTonalBaranceControlというマスタリングのバランス良い感じですよというのも付いて来て目で確認できる、目と耳で確認していくのは最初の頃大事かと思います。
スタンダードかアドバンスか
スタンダードかアドバンスか。1年使ってアドバンスにアップグレードしましたが、充分に価値あると思います。OZONEは慣れて来るときっと不要になるんですが、成長するためのツールとして考えると、色々なメーターやアナライザ、動的プリセットやリファレンスモード等、使い込んでいけばいくほど分かりやすい仕様になっているので、可能ならアドバンスにしましょう。僕はアドバンスを使っています。
最近OZONEがセールでだいぶ安いので導入を検討している人は今のうちに買っておくと良いと思います。たぶんそう遠くない内にOZONE9出るので。笑
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