John Mayer -使用機材-

アメリカを代表するシンガー/ギタリスト。2004年には”Daughters”でグラミー賞を受賞した。シンガーやソングライティングの才能に留まらず、2007年にはRolling Stone誌の”The New Guitar Gods”に選出されるなどギタリストとしての評価も非常に高い。この記事では数多くのフォロワーを生み出した彼の使用機材にフォーカスする。

使用機材

《Microphone》

Dynamic Microphones(5)
◎彼のライブマイクとして、殆ど必ずステージでチョイスされるモデル。スッキリした高音とナチュラルな音質で愛用者も多い。

◎”In Repair”のレコーディング風景に確認できる。

◎こちらのモデルも使用している姿が確認できる。

◎”Continuum”のレコーディングドキュメントに記載がある。ギターアンプ用のマイクとして使用された。

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Beyerdynamic(ベイヤーダイナミック)
◎こちらも”Continuum”のギター録りの際、SM57と共に、キャビネットグリルから指二本ぶん離れた場所に設置されたと記述がある。これらを同一chに送りミックスして使用した。
Condensor Microphones(8)
◎ノイマンのコンデンサーマイク。Instagramの制作風景に確認できる。

◎TELEFUNKENのチューブマイク。”Something Like Olivia”のアコースティックライブでボーカルマイクとして使用されている。

◎リボンマイク。”Something Like Olivia”のスタジオライブでAKGの隣にあるのが確認できる。

◎ノイマンのチューブマイク。”Continuum”のボーカルレコーディングに使用された他、同アルバムのギターアンプ用オフマイクとして使用されたと記載がある。

◎このマイクもエレキギターの録音の際にアンビエント用マイクとして使用されたようだ。

◎”U67かU87をアンプの3Feetの半円状にペアで設置し、その前にU47かTelefunken251を設置した”とのこと。

◎こちらがその251。これら全てのマイクが非常に高価な機種だ。リッチなサウンドの秘密といった所か。

AKG C24
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◎こちらもヴィンテージマイク。”Continuum”のアコースティックギターに使用されたマイク。”Something Like Olivia”でRoyerの隣に設置されているのもこのマイクだろう。

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ヤマハ(YAMAHA)
◎有名なモニタースピーカーだが、変わった使い方をしている。“I’m Gonna Find Another You”のソロパートのレコーディング時、このスピーカーユニットを取り出し極性を逆にして低音用のマイクとして使用したとレコーディングエンジニアが語っている。

《Guitar》

Guitars(10)
Fender John Mayer Black One Stratocaster
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◎John Mayerといえばこのギターを浮かべる人も多いだろう。激しいレリックはJohn自身で加工を施した物、数々の名演を残したギターだ。

Fender John Mayer Signature Stratocaster
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◎Fenderからリリースされた、彼の初めてのシグネイチャーストラト。完成度の高いモデルで、中古市場でも人気が高い。キャリア初期の彼を浮かべる時に思い出されるギターだ。

◎現在PRSからリリースされている彼のシグネイチャーモデル。ヴィンテージギターの要素をモダンなデザインに落とし込んだモデルで、開発にかなりの時間を要したと語っている。

◎高校卒業後ガゾリンスタンドのアルバイトで貯めたお金で初めて買ったギター。思い入れも大変深く、インタビューでも本機について語っている姿が確認できる。最初のシグネイチャーモデルもこのモデルを基に作られたのだろう。

Fender Custom Shop Jimi Hendrix Monterey Pop Stratcaster
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◎ジミ・ヘンドリックスがモンタレーポップで燃やしたギターのレプリカ。Custom Shopから限定で発売された非常に高価なモデルだ。若干デザインは異なるものの、現在はMEX製のレプリカが発売されている。

Fender Custom Shop Eddie Van Halen Signature Frankenstein
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◎こちらもFenderから発売されたアーティストモデル。”Panama”をライブで演奏した際に使用された。

Fender Stratocaster Gold Finish
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◎”Vultures”で使用する姿を確認できるストラト。

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ギブソン(GIBSON)
◎Gibsonのフルアコ。”Where The Light is”のライブ映像の挿入部分で弾いているのが確認できる。素晴らしいサウンドだ。

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ギブソン(GIBSON)
◎Eric Claptonのシグネイチャーモデルで、”Cross Road”やその他多くのライブ映像で確認できる。

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Martin(マーチン)
◎マーティンからリリースされているシグネイチャーモデル。アコースティックは殆どがMartinの物だ。これらの他彼の所有ギターは数が非常に多いため、気になる人は調べてみよう。
Amp(5)
Two-Rock Custom Reverb Signature 100w
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◎彼が所有したことで有名になったアンプメーカー。美しいサウンドと引き換えに非常に高価なモデルだ。

◎PRSから現在リリースされているシグネイチャーアンプ。

Dumble Steel String Singer Amp
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◎SRVも使用していた伝説のアンプ。製作者が気に入ったギタリストにしか作らないという、かなり特殊なアンプなため数も少なく、手に入れるのは不可能に近い。

Fender Band Master Amp
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◎Fenderのヴィンテージアンプ。リイシューも制作されているモデルで、Two-Rock,SSSと並びライブで同時に使われていることが多いようだ。

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Fender(フェンダー)
◎SRVが使用していたことでも有名。John Mayer TrioのTryライブで使用している姿が確認できる。
Effect Pedals(13)
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Ibanez(アイバニーズ)
◎IbanezのOD。ペダルボードに常に配置されている。ジョンのギターテックはSRVのテックも勤めていたため、本人が使用していた物も借りているようだ。

KLON Centaur
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◎メインのOD。こちらもペダルボードに常に並んでいる。プレミアがついているがクローンモデルも多く出ているため、音色だけなら入手は然程難しくない。

◎BOSSのチューナー。長い間チューナーはこのモデルを使用していた。

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ティーシーエレクトロニック(Tc Electronic)
◎TCのチューナー。最近はこのモデルが採用されることも多い。

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ELECTRO-HARMONIX
◎”In Repair”のオルガンサウンドを作るのに使われている。

◎BOSSのオクターバー。最近はボードに採用されることも多い。

◎Strymonのモジュレーションマルチ。TIMELINEと同時期にボードに入っていた。

◎Strymonのディレイマルチ。Mobiusと同時期に採用されている。

◎ディレイ。長らくボードに採用されている。アナログディレイ特有の滲みが気持ちいいモデルだ。

◎バディ・ガイのシグネイチャーモデル。ワウを使う曲はこのモデルが採用されることが多かった。

◎xoticのワウ。最近はこのモデルが採用されている。

◎オートワウ。こちらも採用率が高い。

◎テープエコー。 Instagramのストーリーにアップロードされた。
Strings(2)
◎エレキギター用の弦。

◎アコースティック用の弦。
Other Gear(6)
◎ギターストラップ。大体のモデルに採用されている。

◎Fenderのストラップ。こちらも幾つか確認できる。

Pete Cornish Cable
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◎Pete Cornishのシールド。極性を逆にして使用しているとインタビューで語っている。

◎カポタスト。

◎ピック。

◎K&Mのハーモニカホルダー。

《Keyboards & Synth》

Synth(1)
◎Instagramの投稿画像で、TLM103などと確認できる。

《Studio Equipment》

Monitor Headphone(2)
◎レコーディング風景に確認できる。海外では定番のモデル。

◎ジョンがアップロードした写真に確認できる。
Monitor Speaker(2)
◎ジョンのホームスタジオに設置してあるスピーカー。小柄ながら正確な出音で評価の高いモデル。

◎ジョンのInstagramに開封時の写真が掲載されている。レコーディングスタジオでも採用されるプロフェッショナル向けのモニターだ。
Sampler(3)
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Akai Professional(アカイプロ)
◎AKAIのサンプラー。Instagramにアップロードされた制作部屋の風景に確認できる。

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Akai Professional(アカイプロ)
◎Instagramのストーリーに、導入の様子がアップされた。

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Akai Professional(アカイプロ)
◎”Carry Me Away”の制作風景に確認できる。リズムパートの打ち込みはAKAI社のサンプラーを愛用しているようだ。
MIDI Keyboard(1)
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KORG(コルグ)
◎”Carry Me Away”の制作風景に確認できる。人気の高い定番機種だ。
Audio Interface(1)
◎制作部屋の風景に、その他の機材と共に確認できる。クリエイターに人気の高いモデルだ。
Mic Preamp(1)
◎NEVEのマイクプリアンプ。”Continuum”レコーディング時に使用された。
Studio Equipment(2)
UREI 1176
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◎UREIのラックタイプコンプ。”Continuum”レコーディング時にVocalトラックに使用された。

Fairchild 670 Compressor-Limiter
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◎Fairchildのコンプ。1176同様”Continuum”レコーディング時に、パラレルコンプ用のコンプとして強めにかけるのにしようされたとエンジニアのインタビューにある。
DAW(1)
◎DAWはProToolsを使用して制作しているようだ。
PC(1)
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Apple(アップル)
◎PCはMacBook Proが確認できる。

参考資料

ステージ用の機材の多くはここで確認できる。テックの解説も聞き応えがある。
レコーディングスタジオでの制作風景も多くYouTubeにアップロードされており大変参考になる。海外のスタジオのオープンな雰囲気も味わえて楽しい動画だ。

John Mayer & Counting Crows
https://www.mixonline.com/live-sound/john-mayer-counting-crows-367699
“Continuum”レコーディング時のエンジニアのインタビューが掲載されている。かなり細かい部分までレコーディングの詳細が記してあるため読み応えがある。

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