Reverbペダルはどこに接続するべきなのか

今回はギターのリバーブエフェクターはセンドリターンに接続するべきなのかを考えていきます。

そもそもリバーブのペダルというのはギターリストなら、必要ないと思っている人も多いと思います。何故ならアンプにリバーブのつまみがついている物が多いから。なのでどういった効果が欲しい時にリバーブペダルを購入するのかも併せて考えていくことにします。

Reverbペダルの接続方法を考える

一般的なリバーブペダルの場合、エフェクトチェインの最後に設置します。歪みやモジュレーション、ディレイなども含めてアンプに挿す手前にリバーブを設置します。

この繋ぎ方で得られる効果としては、自分のシステムを通った後にアンプに入るので、音全体のまとまりが得られます。詳しくは後述します。

アンプとエフェクトのリバーブは違う?

アンプのリバーブとエフェクトのリバーブが、もし同じ機種だったとして、その設定を同じにした場合効果や得られるサウンドは一緒になるでしょうか?

答えはなりません

どうしてでしょうか。

①アンプ側でリバーブをかける場合

これはギターの増幅回路に対する基礎的な知識があればわかるのですが、本来のアンプ側のリバーブはどの位置に接続されているかというと、

プリアンプ→リバーブ→パワーアンプ

の順になっています。音のシグナルを完成させた物にリバーブを加えてそれを同時にパワーアンプ(マスターボリューム)で増幅させるという点です。この流れにするメリットはリバーブが綺麗に作用する点です、音色を作るプリの回路にリバーブの信号が干渉しないため、リバーブ本来の音色を使うことが出来ます。

②エフェクター側でリバーブをかける場合

もし仮にアンプからリバーブの回路を抜き出して、ペダルボードの最終段に設置した場合のシグナルフローは、

リバーブ→プリアンプ→パワー・アンプ

となり、プリアンプにリバーブの音色が干渉してしまうことになります。どういったことが起こるかというと、プリアンプが結構歪むようなアンプを用いた場合、リバーブの音色も歪んでしまうということです。そして、その信号がパワーアンプで増幅されることになります。

もし仮に同じリバーブがあった場合、接続順によって二つのサウンドが何故違うのかを理解してもらえたと思います。

エフェクターのリバーブの設置場所を考える

話は最初に戻ります。エフェクターでリバーブペダルがあった場合、ギターにおいては、エフェクトボードの最後に接続するのが一般的であると言いました、も一つ一般的な接続法はというと、センドリターンに繋ぐという選択肢があります。センドリターンについては一般的なアンプではプリアンプとリバーブユニットの間に設定されていると思いますので、

プリアンプ→《センドリターンスペース》→リバーブ→パワーアンプ

というシグナルの流れになります。ここにエフェクターのリバーブを設置して、

プリ→《エフェクターのリバーブ》→リバーブ(使わない)→パワー

とすることで、リバーブユニットを入れ替えてしまおうという繋ぎ方です。全くもって正しい考えかたなんですが、必ずしもこれがベストにの形になるという訳ではないのが、音楽の面白いところです。

かならずしもリバーブが綺麗である必要はない?

エフェクター側でまとめた場合リバーブの信号が若干汚れるということは理解してもらえたと思いますが、汚れたっていいじゃないか!という発想もあります。

メリットとしては、音色が少しLofiになり温かみが出ること。ギターの音とリバーブの音との親和性が高まるところがあります。同じシグナルとしてアンプが処理するので納得できますね。

実際DTMなどのミックスにおいても、リバーブの存在感を馴染ませるためにリバーブ音自体を歪ませたりすることもあります。それと似た処理です。

センドリターンに繋いだ場合はアンプの音色を妨げることが無いので、綺麗なリバーブになります。ディストーションくらいの歪みをアンプで作る人はこちらのほうが無難だと思います、クリーンからクランチくらいまでならエフェクターボドに、ディストーションくらいになったらセンドリターンを活用するという認識でいいと思います。勿論これにも特に決まりはないので、音色良ければ全て良しという感じですね。

スイッチングのメリット

エフェクターボードにリバーブを設置するメリットは他にも、スイッチングができることがあります。曲によって必要なリバーブ感は変わってきます。

ファンクのタイトなカッティングにはキレが必要なのでリバーブはあまり無くて良い、アンビエンスを活かしたサウンドにしたい場合は深くかける、など曲によって大きくアプローチが変わる場合は足元にオンオフスイッチや、弄りやすいミックスつまみがあるだけでもだいぶ利便性が変わってきます。

勿論センドリターンにエフェクトを入れる場合でも同様のスイッチングは可能です、但し足元までエフェクターを持ってくるための長いシールドがもう2本必要になりますが…。

リバーブ接続法まとめ

リバーブの接続については、勿論正解は無いので色々なアプローチを試していく必要がありますが、大きく分けて2種類のどちらかが一般的です。でも勿論正解は無いので、この曲だけリバーブの音にファズをかけたい!ということも可能になってくると思います。利便性やサウンドなど色々な側面からアンビを研究するとより理想に近い音になるかもしれませんね。

ちなみに僕は色々試して足元の最後に繋いでいます。足元でリバーブのミックスがいじれるのも便利ですよ。

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