アメリカ合衆国出身のラッパー。元ストリッパーという異色の経歴を持ち、Instagramやvineなどで人気を獲得しメジャーデビューを果たす。第61回グラミー賞において女性としては初となる最優秀ラップアルバム賞を受賞し、同年、”TIME誌”の”世界で最も影響力のある100人”選ばれるなど、波に乗っている彼女の音楽機材にスポットをあてる。
使用機材
《Microphone》
Condensor Microphones(2)
《Plugin & Software》
Plugins(20)
◎ディエッサープラグイン。参考資料内のSOSのインタビューでCardi Bの”Bodak Yellow”でのヴォーカルトラックには同様の処理がなされているとの記載がある。FabFilter’s Pro-DS de-esser→Wave C4 multiband comp→Waves CLA Vocals→SoundToys Decapitatorのプラグインフローのようだ。 ◎WAVESのマルチバンドコンプ。上記のワークフローに記載がある。 ◎WAVESのボーカルプロセッサー。同上。 ◎soundtoysのサチュレーター。同上。 ◎同様に”Hook””Verse”では幾つかのプラグインが追加される。EQ3→Waves CLA-76→Waves De-esserとのこと。”フックでは100Hz周辺からハイパスをいれて、300Hzを3dbカットした。ヴォーカルのサウンドが少しくすんでいたからね。そして4kHzを3dbカットしたよ、耳につくサウンドがあったんだ。”とのコメントがある。 ◎WAVESのコンプ。”WAVESはピークチェック用にインサート”との記載がある。 ◎”4270Hzからの高周波数帯を取り除くためにもう一度ディエッサーをいれた”との記載がある。 ◎fabfilterのディレイ。Hookのトラックでインサートされた。
“俺が思うにFabFilterのプラグインは全部マジでヤバイ。フックのボーカルはヴァースから際立たせたかった、だからステレオディレイのプリセットを使って、そこから微調整したんだ。 FabFilterのプリセットはめちゃくちゃ使いやすいね、全部のプリセットを試して、そこから自分にあったのを選べばいいんだ。このトラックでは”the width and the wet”のプリセットを使った。音が良かったし、フックにスペースを作ってくれた。ヴァースのトラックにはディレイ以外のプラグインを全く同じ使い方で使ったよ。”と語っている。 ◎WAVESのコンプ。”InOut”のトラックが”Hook”や”Verse”の言葉の邪魔にならない用に使ったと記載がある ◎fabfilterのEQ。”同じ様に”InOut”のトラックで高い周波数を取り除くのに使った、確実にリードとの衝突を避けるためにね。200Hz以下も削ったよ、その辺りにリードトラックのディレイがあって、そのスペースを空けたかったんだ。” ◎”adlib”トラックで”Mike”から送られて来た際にインサートされていたと記載がある。 ◎PSAと同様にインサートされていたプラグイン。 ◎”送られて来たトラックのサウンドが良かったからそのままにして、D-VerbとCLA Vocalsを追加した、CLA Vocalsをとても気に入ってるんだ。俺の仕事ではどのトラックにも使ってる。使わない時はヴォーカルのサウンドが完全に違っている時だね。 ◎”最後にインサートにWAVES L1を追加した。ピークをコントロールするためにね。” ◎‘EFX1’ トラックで8分音符のピンポンディレイ用にインサートされた。同様に”EFX3″”EFX4″でも使用されたと記載がある。 ◎”EFX1″でインサートされたリバーブ。”hall”モードで7sのディケイと15msのプリディレイにセットしたとのこと。同様に”EFX4″でも使用された。 ◎これらの処理を通過したトラックがまとめられたオグジュアリーバスに対して使われたコンプ。”Waves PuigChild 670は良いコンプレッサーで、結構コンプレッションするんだ、そうするとヴォーカルがミドルにステイしてくれるんだ。” ◎”そしてPuigTech EQP-1Aでローエンドをブーストして低域をブーストする、暖かみを加えるためにね。” ◎ WAVESのエキサイター。”AX Mix 6″にしてヴォーカルをパリッとさせて透明感を加えるんだ、そしてEQ3でローミッドをコントロールして、ディエッサーで4398Hzをカットする。それで遂にヴォーカルが出来上がる。L1はヴォーカル を同じ位置にいる助けをしてくれるね。” ◎”最後にWaves RVerbの入った”Verb”トラックに送る、全部のトラックを良い感じにまとめてくれるんだよ。”とのこと。更に詳しいセッティングに関して知りたい場合は、参考資料を読み込んでみよう。
“俺が思うにFabFilterのプラグインは全部マジでヤバイ。フックのボーカルはヴァースから際立たせたかった、だからステレオディレイのプリセットを使って、そこから微調整したんだ。 FabFilterのプリセットはめちゃくちゃ使いやすいね、全部のプリセットを試して、そこから自分にあったのを選べばいいんだ。このトラックでは”the width and the wet”のプリセットを使った。音が良かったし、フックにスペースを作ってくれた。ヴァースのトラックにはディレイ以外のプラグインを全く同じ使い方で使ったよ。”と語っている。
《Studio Equipment》
Monitor Headphone(1)
Mic Preamp(1)
Studio Equipment(1)
参考資料
Inside Track: Cardi B ‘Bodak Yellow’ – SOUND ON SOUND
https://www.soundonsound.com/techniques/inside-track-cardi-b-bodak-yellow