Cory Wong(VULFPECK)-使用機材-

アメリカ出身、バンド”VULFPECK”のギタリスト。 2019年9月にはマディソン・スクエア・ガーデンでの公演をソールドアウトさせると、瞬く間に世界中で一大旋風を巻き起こしたLA発のミニマル・ファンク・バンドであるヴルフペックのメンバー。トム・ミッシュらと共にギターマガジンの新3大ギタリストにも選出されるなど、カッティングマスターとして日夜グルーヴを産み出し続ける彼のサウンドを支える機材にスポットをあてる。

使用機材

《Guitar》

Guitars(6)
◎Fenderのエレキ。”安いハイウェイワンストラトを持っているけど、必要なのはそれだけだよ。 Craigslistで300ドルで購入して、SeymourDuncanピックアップに載せ替えたね。世界で最も高価なギターってわけではないけど、手にぴったりと馴染むんだ、帰るべき場所って感じだね。”

◎Fenderのエレキ。高校時代からこのギターを持っていたよ。最初に手にした本物のギターはストラトだったね。めちゃくちゃギターを弾きたかったんだ。最初に6年生の時質屋に行って、Gretsch Travelling Wilburysってギターを購入したんだ。75ドルの中古ギターで、チューニングが合わなかったんだ。実はいいギターかもしれなかったけど、そのギターはね…。

中学1年生の時パンクロックバンドを友達と組んだんだ。そして父にこれだけお金を貯めたんだけど、クリスマスとか誕生日とか全部組み合わせて、その時はミネソタに住んでいたから、この冬、雪かきを100回したら…ギターを買ってくれない?ってお願いしたんだ。

そしたら、わかった、買ってあげるよ。ただしストラトキャスターにしなさいって。 『解ったけど、なんで?』 『スティーヴィー・レイ・ヴォーン、ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ナイル・ロジャースを見てみなさい…。』ってな感じでストラトを手に入れたんだ、そんなこんなで僕たちはここにいるんだ、ストラトを弾くと、まるで自分の声のように感じるし。私は他のギターも大好きだけど、ストラトは帰るべき場所って感じなんだ。

◎Fenderのエレキ。彼の愛機であるHighwayOneシリーズStratocasterをモチーフにしたCoryの新しいシグネチャーギター。 第4ポジションのパニックスイッチや、小さくなったボディ部分、トレモロシステムにあるCoryWongシグネチャーヘアタイが特徴的なギターだ。 CoryのシグネチャーSeymourDuncanピックアップが付属している。現行機のため、彼のファンはこのギターを手にするのが手っ取り早いだろう。

◎Musicmanのギター。MSGで行われたVulfpeckのライブでセカンドギターとして使用されているのが確認できる。

Bacci Guitars Leonardo Baritona
created by Rinker
◎Bacci Guitarsのエレキ。参考資料に確認できる。特徴的なシェイプの珍しいギターだ。

Eastman AR810
created by Rinker
◎Eastmanの箱もの。”The Optimist”のライブレコーディングで使用されたモデル。
Effects Pedals(18)
◎Walrus Audioのオーバードライブ。参考資料の動画で使用が確認できる。

created by Rinker
ワンプラー ペダルス(Wampler Pedals)
◎Wamplerのコンプ。クリスピーな彼のサウンドを支えるコンプレッサーだ。

◎Warlus Audioのコンプ。こちらもボードに設置されているのが確認できる、コンプサウンドは彼の要と言えるだろう。

◎Warlus Audioのオーバードライブ。”サウンドをさらにキックアウトする必要がある時は、これを使うよ。お気に入りのオーバードライブなんだ。”

◎Line6のフロアマルチ。instagramのストーリーでセッションの際にボードに確認できる。

◎Warlusの揺れもの。こちらも同様のセッションボードに確認できる。

◎Warlusのエフェクター。同上。

◎Barber Electronicsのディストーション。同上。

◎Eventideのマルチ。こちらも複数のボードで使用が確認できる。

◎Line6のマルチ。滅多に使用されないがディレイの代わりとして使用されることがある。

created by Rinker
ティーシーヘリコン(Tc Helicon)
◎TC Helicoのボイスプロセッサー。ライブやMCで使うことがあるようだ。

◎Strymonのリバーブ。instagramでペダルボードに確認できる。

◎Jim Dunlopのワウ。同上。

◎Fulltoneのワウ。同上。

◎Jackson Audioのディストーション。”Wong On ICE”の動画に確認できる。

◎JRADの歪み。同上。

◎Vertexの歪み。同上。

◎Jackson Audioの歪み。同上。
Amps(3)
created by Rinker
Roland(ローランド)
◎Rolandのソリッドステートコンボ。”本当に好きなアンプはたくさんあるけど、一番好きなのは自分のサウンドに導いてくれるものかな。大きくて太いクリーンなサウンドだよ。ヌケが良くて、パンチの効いた音だね。JC120やフェンダーのツイン、または最近よく使用しているDV Mark RawDawgなんかも良いね。僕は真空管アンプのオタクじゃないし、デジタル信者でもないね。どんなアンプからでも同じように、自分のサウンドを生み出せるよ。”とインタビューで述べている。

Dumble Overdrive Special Amp Head
created by Rinker
◎Dumbleのチューブアンプ。参考資料に確認できる。伝説的なアンプとして、多くのレジェンドギタリストの名演を支えてきたアンプだ。

◎Kemperのヘッドアンプ。”スタジオのアンプに関しては、今まで実際に使用したのはケンパーだけだね。 M.Brittのプロファイルを使っているよ。彼の70Marshall SL2のプロファイルで、ゲインをほぼゼロに下げるだけで、素晴らしいサウンドが作れるよ。”とインタビューで語っている。同様にSuper ReverbやVibroverbのプロファイルも使用していると動画で語っている。
Accessories(1)
◎ダダリオのギター弦。”NYXLの弦には、まるで我が家のように感じる何かがあるね。交換したてと5か月使用したサウンドのどちらも素晴らしいサウンドだよ。ギタリストの音色には多くの事柄が関わってくるけど、僕にとっては弦自体の感触と音がまず初めに大事なところだよ。 D’Addario NYXLは、僕がストラトで使用する唯一の弦だね!”とインタビューで述べている。

《Studio Equipment》

Plugins(4)
Neural DSP Archetype: Cory Wong
created by Rinker
◎Neuralのアンプシミュレーター。シグネチャーモデルとして共同開発されたモデル。デモを聞くことでそのサウンドクオリティーの高さがわかるだろう、彼のファンのみならずともチェックして損はないプロダクトだ。

Universal Audio SSL E Channel Strip Plug-In
created by Rinker
◎UAD-2のチャンネルストリップ。UAのオフィシャルムービーに確認できる。レコーディングで彼のサウンドを再現するエフェクトチェーンを紹介しているので是非チェックしよう。UADエフェクトはUniversal Audioのデバイスが必要なので注意。

Universal Audio UAD Ocean Way Studios Plug-In
created by Rinker
◎UAD-2のリバーブ。同上。

UAD API 2500 Bus Compressor
created by Rinker
◎UAD-2のラックコンプ。同上。
Headphones(1)
◎Shureのモニターヘッドフォン。”Today I’m Gonna Get Myself A Real Job”で人形が着用している。正確な出音で根強いファンの多いモデル。

参考資料

関連記事


Tom Misch -使用機材-

2018年11月5日

John Mayer -使用機材-

2020年6月29日