ミックスで音圧が上がらない人向けの超大雑把なTIPS①EQ編

ミックスにも慣れてきたので折角得た知識をシェア。
この項目ではミックスに不慣れな人やどうにも音圧があがらんという人に向けて記事を何種類かに分けて、飽くまで超大雑把に解説していきます。

音圧は何故あがらないのか

音圧。なかなかあがりません。それは、

音が多いからです。語弊がありますが、大雑把に言うとこんな感じ。

音っていうのにも幾つかありますが、ここではまずEQ的観点から音圧上昇の妨げになる要因を考えていきます。EQ的観点で音が多いというのは、その帯域に音が多い状態、なのでカット方向でEQを使っていくやり方で音を整理して行きましょう。

①とにかくローカットする

とにかくローカットをしていきます。

DAW付属のEQを立ち上げてローカットをしていきます。


LogicのデフォルトEQで説明していきます。左上の斜線のようになっている赤い部分をクリックするとローカットのEQが立ち上がります、それを動かして画像のように100と200あたりの間に持ってきます。これで赤い部分がカットされ、低音がカット出来ます。

めちゃくちゃ大雑把ですが、キックとベース以外はロー切っちゃっていいです。

これはめちゃくちゃ語弊あるけど、だいぶ切っちゃって平気だと思います。上手くなってくるとどの低音を活かして、どれを切るかを選択出来るようになって来ますが、わからない内は低音切っちゃいましょう。

どのくらい切ればいいかというと150〜180hzくらいから下に効くように効かせていきます。もうばっさばっさ切って行きましょう。もうとにかく切りまくります。

②同じようにハイカットEQを…

さて低音の超大雑把な処理は終わりました。次に同じようにハイカットを…しません。ハイカットはしない!

高音を切る処理も必要なんですが、これはぶっちゃけトラックを聴かないとどれくらい切るかも言えないので、触らないようにしましょう。キックとベース以外はローカットしたんだから、キックとベースはハイカットしたら良いかと思いきや、キックやベースにも事情が色々あるんでそっとしておきましょう。

これにも超大雑把な理由があります。先ほどのローカットで使用したEQ分布のエリアを見て行きます。

単位はHzです、50Hz〜200Hzまでの分布の図です。同様に高音の分布を見て行きます。

5kから20kとあります。kというのはキロ、1000の略なのですが、これを訳すと5000Hz〜20000Hzということになります。同じ幅でもどえらい差があります、さっきのローカットと同じノリでカットEQを入れるととんでも無い差になってしまうのでカットしません。とりあえずはローカットはするけどハイカットはしなくて良いんだという気持ちでいれば大丈夫です。

③リミッターをかけてみる。

リミッターをかけてみましょう。Logicの場合はStereoOutにリミッターをかけてみます。これで音圧に満足がいかない場合、別の方法を試してみることになります。

音圧を上げる超大雑把TIPS①EQ編まとめ

大体ローカットしときゃいいという超大雑把な説明でした、基本的にはリミッターで綺麗にリミッティングしていくには低音が邪魔になることが多いので、ローカットを上手く効かせて行くようにします。

もともとマイクで録音をしたり、トラックを作っていく過程で狙いに近い音を作れていれば、そんなにEQをいじる必要は無いと思います。なので、もし大きくEQを動かしているトラックがある場合は音作りを見直すのが良いかもしれません。

次はコンプ的観点から音圧向上を目指して行きたいと思います。

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