デザインあ展に学ぶ、デザインのなんたるかと基礎の基礎

デザインあ展という誤字っぽい名前のイベントに行ってきた

デザインあ、はNHKの教育番組で、午前7:25から5分間放送される、子供向けのデザイン番組です。らしいです、そんな時間に早起きできるわけないのでみたことはないんですけれど。友達に連れられて行ってみました。

平日のオープン直後だったにも関わらず、老若男女凄まじい人気で整理券配布がされてました。親子連れ、学生さん、デザインを勉強してそうな人々、外国の方まで、いや正直ほんとNHKの子供番組のイベントだしそんなに混んでは無いだろうと思ったら、前回開催時は22万人の動員だそうで、22万て。国民の500人に1人はみてる計算ですから、恐れ入りました。

入館し、パンフレットを見ると大きくわけて3種類のエリアに分かれており、それぞれ、観察のへや、体感のへや、概念のへや、と、なんだか子供には難しいんじゃないかと思わせるつくりになっておりました。


観察のへや

観察のへやでは、日常的に触れるものをデザイン的な角度から観察してみるというエリアで、卵が調理方法で違う料理に変化する様子や、男女トイレの図のなり立ち、日常的な動作を数字で捉える、など、子供はあんま興味ないんじゃないか感を感じさせる内容でしたが、体験コーナーも多くあり、1番最初の部屋でありながら1番多くの人で賑わう展示でした。

このエリアのお気に入りは、自分の苗字が人口比率によって文字の大小が変わる展示で、例えば(さ行)であれば、佐藤が1番大きい文字で書かれて、それから佐野、坂本、など苗字の珍しさに応じてだんだん文字が小さくなり、珍しい苗字は米粒程の大きさで虫眼鏡を使って拡大しながら探すという、これも自分の名前を漢字で書けない子供というよりは大人向けの展示でしたが、一際多くの大人が集まっており、やっぱ体感型エンタメは強いんや…と感じる展示でした。


体感のへや

体感のへやでは大きめの部屋の四方の壁一面に映像が投影され、音楽と映像をリンクさせた展示を行っていて、入った時には大雑把にいうとピタゴラスイッチ的な映像が流れていて、これは洗脳とかする時はこういう感じやな…多分…と感じさせる展示でした。この辺から見入っていて写真がありません。


概念のへや

概念のへやでは、時間や空間などにまつわる展示が行われており、ここに来る頃までにはデザインとはなんぞやというのがじんわりと脳の中にすりこまれています。

人と人、人とモノを結ぶ最適解を導く行為。みたいな感じなことがホームページに書いてあったのでたぶんそれで大丈夫だと思います。

日常のあらゆる物は心地いいと感じるデザインが施されており、日常的に使う色々な物には、デザインが隠れているんだという、デザイン思考を小さい内からちょっと考えさせるようなコンセプトと。その展示。

急須の先が細くなってるのも、トイレットベーパーの場所も、デザインなんやで実はという。そうして見るとあれもこれもデザインを抜きにして成立してるものはほぼ無く、全部デザインであって、全部デザインなら逆にデザインされてないものはこの世にないんだから、デザインめっちゃ大事やんという。


展示の最後には物販があって、買い物したあとは最後に紙に色々なあを書いてみようというエリアで終了。

それでもってこの物販がデザインのなんたるかを要約しているんでした。

デザインあ、に学ぶデザインの、あ

デザインあ、を全く知らない僕にとって、見る以前の僕にとってのデザインあ。という言葉の価値はゼロです。

言葉というか物というか、それに付帯する事象の価値はゼロなわけです、だって何も知らないんだから。同様に(あ)の価値もほぼゼロに等しいです、だって日常的に使ってるし、そもそもタダだし。ひらがなだし。

でも展示を見て行くうちに「デザインってすごいのかもな…ただの箱もデザインちゃデザインだしな…」となってきます。もうこうなれば、ただの三角形を見せても、ただ卵をかき混ぜてる映像を見せてもすごいデザイナブルに見えてきます。

最終的にデザインあ。すごい。というか、(あ)というひらがなですら、すごい。すごいぞ。となり。

ただのTシャツにあ。って書いたやつとか、缶バッジに、あ。って書いたやつとかが500円とかで売れます。これがデザイン。

物事に付加的価値を随伴させる行為がデザイン。ただのコップを、色が綺麗なコップ、形がオシャレなコップ、使いやすく汚れが落ちやすいコップ、有名な人が使ったコップ。と、付加価値を加えていくのがデザインであるという、説得力のあるイベントでした。

だって、アクリルで作った(あ)のオブジェ欲しくなってちょっと買うか悩んだもん。でも、これ行かないでお土産でもらったら、「え!(あ)じゃん!ひらがなじゃん!ださ!」ってなってると思うし、そもそもよく考えたら絶対要らないし。

でも、デザインあ展に参加したという記憶も、もちろん付加価値なので、それが成立するという。非常に勉強になるイベントでした。全然ディスってないです、とても褒めてます。

展示もとても楽しいし全年齢対象型なので、おすすめしたいんですが今日で展示終了なので、次回があったら参加してみたら楽しいかも。

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